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Macで初期化できない(失敗する)場合
この記事では、Macの初期化に失敗してしまった場合の対処法についてご紹介します。
「Macintosh HD」が表示されず初期化が出来ない場合や、初期化中にエラーが出る場合の解決方法等についてご紹介していますので参考にしてみて下さい。
また、初期化後起動できない場合の対処法等についてもご紹介しています。
Macで初期化できない場合
Macで初期化できない場合の対処法をご紹介します。
Macで初期化を行う場合は、ディスクドライブの初期化を行います。
正しく初期化できない場合は、以下の記事を参考にまずは正しい手順で初期化が行えているかを確認してみて下さい。
Macintosh HDが表示されない
Macを初期化するには、上の画像の赤い矢印で示した部分に表示されている「Macintosh HD」をフォーマットします。
macOS 復旧の画面を起動して、ディスクユーティリティを開いても「Macintosh HD」が表示されず初期化が出来ない場合はMacに外部デバイス等が接続されていないかを確認しましょう。
外部デバイスが接続されている場合は、一旦シャットダウンしてからすべてのデバイスを取り外します。
方法の詳細は以下のとおりです。
①ディスクユーティリティのメニューバーにあるアップルメニュー、②システム終了の順に選択します。
シャットダウンができたら、外付けハードディスクやUSBなどの外部デバイスをすべて取り外します。
すべて取り外したら、再度電源ボタンを押して、command + Rを長押ししmacOS 復旧を起動させて初期化を行ってみましょう。
初期化の画面が開かない
Macをシャットダウンした後、電源ボタンを押してcommand + Rキーを長押しするとmacOS 復旧が起動し初期化の操作ができるようになります。
command + Rキーを押してもmacOS 復旧が起動しない場合は、キーを押すタイミングが正確でない可能性があります。
再度、電源ボタンを押した直後にcommand + Rキーを押す、もしくはcommand + Rキーを押しながら電源ボタンを押してみましょう。
また、command + RキーはMacが起動するまで長押しするようにしましょう。
エラーが表示される
エラーが表示されて初期化ができない場合の対処法は以下のとおりです。
インターネットの接続が不安定
インターネットの接続が不安定になるとエラーが表示される可能性があります。
また、インターネットに接続せずに初期化を始めると、途中でアラートが出るので作業が先に進まなくなります。
必ず通信環境の良い場所で作業するか、場合によっては有線LANを使って接続しておきましょう。
タイムゾーン時刻設定が正しくない
長い間Macを使っていないと時刻設定がずれてしまうことがあります。
時刻設定が間違っているままだと初期化の最中にエラーが出てしまいます。
この場合はmacOS 復旧からターミナルを開いてコマンドで現在の時刻を設定しましょう。
方法の詳細は以下のとおりです。
①macOS 復旧のメニューバーのユーティリティ、②ターミナルの順に選択します。
ターミナルが表示されます。
dateコマンドを使って時刻を設定します。この時「協定世界時(UTC)」で設定されるため日本時間から9時間引いた時間で設定します。
今回は現在の時刻である2022年5月26日11時58分に設定するため「date 052602582022」と入力し、returnを押します。
「052602582022」は、「0526」が日付、「0258」が「設定したい時間から9時間引いた時間」、「2022」が年を表しています。
これで、時刻を現在の時刻に設定しなおすことができました。この後再度初期化を行ってみましょう。
初期化後に起動できない場合
初期化後、起動した際に画面が黒や灰色の一色になって何も表示されなかったり、はてなマークが表示されたりする場合はmacOS 復旧を起動して、ディスクの修復を行いましょう。
方法の詳細は以下の通りです。
Macの電源を切った後、再度電源ボタンを押します。
電源ボタンを押した直後に、command + RをMacが起動するまで長押しします。
macOS 復旧の画面が表示されます。
①ディスクユーティリティを選択し、②続けるボタンを押します。
ディスクユーティリティの画面が表示されます。
①表示、②すべてのデバイスを表示の順に選択します。
サイドバーに保存ドライブの階層が表示されます。
①一番下の階層にある内蔵ドライブ(例:Macintosh HD – Data)を選択して、②First Aidボタンを押します。
「First Aid」はSSD/HDDのエラー検出や修復ができる機能です。
First Aidを実行しますか?という確認画面が表示されます。
実行ボタンを押します。
First Aidプロセスが完了しました。というメッセージが表示されたら問題なくエラー検出と修復が終了しています。
完了ボタンを押して終了し、次は先ほど選択した一番下の階層の、一つ上の階層のドライブを選択し同じようにFirst Aidでエラー検出と修復を行います。
終了したらまた一つ上の階層というように、内蔵ドライブの全ての階層で行いましょう。
全ての階層でエラー検出と修復が終わったら、①メニューバーのアップルメニュー、②再起動の順に選択して、問題なくMacが起動できるか確認してみましょう。
初期化に失敗して禁止マークがでる
初期化後起動した際に、丸に斜線を引いたような禁止マークが出る場合は、お手持ちのMacに対応しているバージョンのOSをインストール出来ていない可能性が考えられます。
この場合は上記「初期化後に起動できない場合」セクションを参考に、ディスクドライブのエラー検出と修復を行いましょう。
その後、以下の記事を参考にOSの再インストールを行ってみて下さい。
本記事では、以下のデバイスを使用して検証しています。他の環境では再現できない可能性がありますのでご了承ください。
- MacBook Pro (13-inch, 2017) macOS 12.4