VBAでPDFを分割する無料ソフト

Excelを起動します。

①開発タブ、②「Visual Basic」の順に選択します。

「Microsoft Visual Basic for Applications」が開きました。

今回のマクロでは、「Adobe Acrobat」という外部機能にアクセスする必要があるため、まず参照設定に「Acrobat」を追加します。

①「ツール」タブ、②「参照設定」の順に選択します。

「参照設定 – VBAProject」ダイアログボックスが表示されました。

①「Acrobat」にチェックマークを付け、②「OK」ボタンを押します。

参照設定に「Acrobat」を追加できました。次に、VBAコードを入力します。

①「挿入」タブ、②「標準モジュール」の順に選択します。

以下のVBAコードをコピーして貼り付けます。

Sub PDFを分割する()
    Const folderPath As String = "フォルダーパス"
    Const inputFilePath As String = folderPath & "ファイル名"
    Dim acrobatPDDocObj As Object, i As Integer
    Dim pageRanges As Variant, outputFilePath As String
    
    pageRanges = Array(Array(1, 3), Array(4, 6)) ' 分割するページ範囲

    For i = 0 To UBound(pageRanges)
        Set acrobatPDDocObj = CreateObject("AcroExch.PDDoc")
        If acrobatPDDocObj.Open(inputFilePath) Then
            With acrobatPDDocObj
                ' 最初の範囲の後ろを削除
                If pageRanges(i)(1) < .GetNumPages Then .DeletePages pageRanges(i)(1), .GetNumPages - 1
                ' 最初の範囲の前を削除
                If pageRanges(i)(0) > 1 Then .DeletePages 0, pageRanges(i)(0) - 2
                outputFilePath = folderPath & "出力ファイルの基本名" & (i + 1) & ".pdf"
                .Save PDSaveFull, outputFilePath
                .Close
            End With
        End If
        Set acrobatPDDocObj = Nothing
    Next i
End Sub

なお「フォルダーパス」「ファイル名」には、PDFを保存しているファルダーパスやファイル名を入力する必要があります。

また、「Array(Array(1, 3), Array(4, 6))」にて分割する際のページを指定しています。このコードでは「1～3」「4～6」ページで、2つのファイルに分割されます。

そして、「出力ファイルの基本名」には分割後のファイル名を入力しましょう。例えば今回は「分割ファイル」と入力しているため、分割後のファイルは「分割ファイル1」「分割ファイル2」となります。

作成したマクロを保存します。

①「ファイル」タブ、②「上書き保存」の順に選択します。

「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されました。

①任意の保存先（例：デスクトップ）を選択し、②ファイル名（例：VBAでPDFを分割する）を入力します。

③「ファイルの種類」で「Excel マクロ有効ブック」を選択し、④「保存」ボタンを押します。

以上の操作で作成したマクロが保存されます。次に、Excelシートに戻り、マクロを実行しましょう。

Excelシートに戻りました。

①「開発」タブ、②「マクロ」の順に選択します。

「マクロ」ダイアログボックスが表示されました。

①作成したマクロ（例：PDFを分割する）を選択し、②「実行」ボタンを押します。

以上の操作で、作成したマクロによりPDFが分割されます。

次に、PDFが正しく分割されているか確認します。

①「エクスプローラー」、②元のPDFの保存先（例：デスクトップ）を順に開きます。

③1つ目の分割されたPDF（例：分割ファイル1）をダブルクリックします。

PDFが表示され、コードで指定した通り（例：1~3ページ）に分割されていることを確認できました。

その他のPDFも指定した通りに分割されているか、同じように確認してください。

以上で、VBAを使ってPDFを分割することができました。