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PDFにJavaScriptを埋め込みするフリーソフト

JavaScriptはExcelやWordのVBAと同じように、コードを用いることで文書の分割やページ削除などの操作を自動的に行えるようになる機能です。

また今回ご紹介するソフトでは、JavaScriptが実行されるタイミングを「文書を閉じるとき」「保存時」「印刷時」などから指定しておくことができます。

ぜひ作業を効率化させるためにも、汎用性の高い操作の場合には、PDFにJavaScriptを埋め込んで操作を簡略化しましょう。

Adobe Acrobat Readerの基本情報

Adobe Acrobat Reader

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    Adobe Acrobat ReaderでJavaScriptを埋め込む方法

    Adobe Acrobat ReaderでPDFにJavaScriptを埋め込む方法をご紹介します。

    Adobe Acrobat Readerの有料版では、コードが実行されるタイミングを指定した上で、PDFにJavaScriptを埋め込むことができる機能が提供されています。

    初回7日間の無料期間で機能性をお試しの上、有料版への移行もご検討ください。

    以下ではWindows 11を使って、Adobe Acrobat ReaderでPDFにJavaScriptを埋め込む方法をご説明します。

    また今回は例として、「ファイル保存時にメタデータが更新される」というJavaScriptをPDFに埋め込みます。

    開くボタンを押します

    Adobe Acrobat Readerを起動します。

    「メニュー」、②「開く」の順に選択します。

    PDFを選択する

    「開く」ダイアログボックスが表示されました。

    JavaScriptを埋め込みたいPDF(例:PDFサンプル)を選択し、②「開く」ボタンを押します。

    JavaScriptを使用を選択する

    選択したPDFが表示されました。

    「すべてのツール」タブ、②「JavaScript を使用」の順に選択します。

    文書のアクションを選択する

    「文書のアクション」を選択します。

    編集するボタンを押す

    「アクションの設定」ダイアログボックスが表示されました。

    ①「この操作を行った場合」から「文書を保存する」を選択し、②「編集」ボタンを押します。

    「この操作を行った場合」で選択する項目によって、コードが実行されるタイミングを指定することができます。

    コードを入力する

    「JavaScript エディター」ダイアログボックスが表示されました。

    コードを入力し、②「OK」ボタンを押します。

    以下が今回使用したコードです。

    // タイトルを更新
    this.info.Title = "新しい文書タイトル";
    
    // 作者を更新
    this.info.Author = "新しい作者名";
    
    // 件名を更新
    this.info.Subject = "新しい件名";
    
    // タグ(キーワード)を更新
    this.info.Keywords = "キーワード1, キーワード2, キーワード3";

    「新しい文書タイトル」「新しい作者名」「新しい件名」「キーワード1,キーワード2,キーワード3」それぞれに入力したものを基に、メタデータも更新されます。

    今回の例だと、タイトルは「JavaScriptを埋め込む」、作者は「山田太郎」、件名は「メタデータ更新」となります。

    OKボタンを押す

    「アクションの設定」ダイアログボックスに戻りました。

    指定したタイミングで入力したコードが実行されるJavaScriptを作成できました。

    「OK」ボタンを押します。

    以上の操作でJavaScriptがPDFに埋め込まれます。

    別名で保存を選択する

    次に、JavaScriptが正しく埋め込まれているか確認するため、コードが実行されるタイミングを再現します。

    今回は「文書の保存する」を指定したため、PDFを保存します。

    「メニュー」、②「別名で保存」の順に選択します。

    別のフォルダーを選択ボタンを押す

    「PDFとして保存」ダイアログボックスが表示されました。

    「マイコンピューター」を選択し、②「別のフォルダーを選択」ボタンを押します。

    保存先を指定する

    「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されました。

    任意の保存先(例:デスクトップ)を選択し、②ファイル名(例:AdobeでJavaScriptを埋め込む)を入力します。

    「ファイルの種類」にPDFが選択されていることを確認し、④「保存」ボタンを押します。

    PDFを保存できた

    PDFを保存できました。次に、メタデータが正常に更新されているかを確認し、PDFに正しくJavaScriptを埋め込めているか確かめます。

    PDFのプロパティを開く

    「エクスプローラー」、②指定した保存先(例:デスクトップ)の順に選択します。

    先ほど保存したPDF(例:AdobeでJavaScriptを埋め込む)を右クリックし、④「プロパティ」を選択します。

    メタデータが更新されている

    「プロパティ」ダイアログボックスが表示されました。「詳細」タブを選択します。

    タイトルや件名がコードに入力したものに更新されていれば、PDFに正しくJavaScriptを埋め込めています。